閉じた箱は
2つの壁を内包し
空をT型にきりとる
南を指向するコートハウス
敷地は比較的市街地で交通量の多い道路に
田を介して接しており、背後にアパートがある。
プライバシーが高く、縁側にすわって庭を見れる
そんな住まいを希望された。
外からの視線を遮るため、まずは閉じた箱とし
背後のアパート側や東西に開口をほとんどなくした。
南側の田に、水平にのびる低い開口でひらき
屋根を南にむけてT型に切り取り、その下はコートにした。
そのような開口から内部に光をよびこむコートハウスとした
建物中心を南北に走る2枚の黒い壁は
片方は規則的な、片方は不規則な開口のリズムをもち
生活シーンを豊かにしながら
内部を東棟(昼空間)と、西棟(夜空間)にわける。
また、その壁がはさみこむ、建物を南北につらぬく土間は
エントランス、ホール、パティオ、コートへと
レベルや光の量を変化させながら
人の意識を南の空の遠くへと、導く。
水野行偉ケンチク展2010
住人十色、住いのカタチ
2010.4.16.fri - 4.27.tue
open. 11:00 - 19:00
会場:高岡駅地下 芸文ギャラリー